チンクエ・テッレを抜け、
さらに西へ。
ジェノヴァ寄り。
そこに現れるのが、
Portofino
ポルトフィーノ。
でも、
ここは列車だけでは辿り着けない。
最寄り駅は、
サンタ・マルゲリータ・リグレ。
駅を降りた瞬間、
空気が変わる。
海沿いのリゾート特有の、
少しゆるい時間。
まだポルトフィーノの手前なのに、
ヨットが持つリゾート感で既に雰囲気に飲まれる。
もうこの時点で、
“高級避暑地”感が漂っている。
そこから、
ポルトフィーノ行きのバスに乗り込む。
海岸線ギリギリ、
断崖の細道を走り抜ける。
対向車と、
ほんと数センチ。
「今の当たっただろ」
みたいな距離感で抜けていく。
イタリアだ。
でも、
窓の外は最高。
地中海。
入り江。
崖の上のヴィラ。
時折現れる、
小さな入り江。
高級ヴィラ。
停泊するクルーザー。
そして突然、
ポルトフィーノが現れる。
小さい。
でも、
異様に完成されている。
港を囲むカラフルな建物。
並ぶクルーザー。
静かな入り江。
元は漁村。
それなのに、
今や世界中の富裕層が集まる場所。
でも不思議と、
嫌味がない。
ちゃんと、
海の街としての空気が残っている。
だから、
ただの高級リゾートで終わらない。
駅を降りてから、
バスに揺られ、
海岸線を走り抜けて、
ようやく辿り着く。
その“過程”込みで、
ポルトフィーノなんだと思う。
Portofino.
地中海は、ときどき現実離れした港町を生む。
