3.99度の朝、ピサでパニーニを頬張る<イタリア・ピサ>/Pisa

リヴォルノのAirbnbが心地好くて、
たった一夜のこの街に後ろ髪引かれながら早朝を歩く。

フィレンツェやモンテカティーニとはどこか空気が違う、
かすかに潮の香りを感じる。

リヴォルノからめざすはピサ。
列車で15分の小旅行。

リヴォルノ駅には当然ながら日常がある。

ピサの先にはフィレンツェがある路線、
観光需要に通勤が混在する、トスカーナの海側の生命線だ。

あっという間に、

Pisa Centrale。

ピサ・チェントラーレ駅。

ここから空港までは、
シャトルですぐ。

でも、
少し時間に余裕があった。

なら、
街へ出よう。

終始、静かな街だった。

街が動き始めると同時に、

芳ばしい香りが漂ってくる。

誘惑に負けそうになりながら、

それでも朝食はここと決めていた店を目指す。

ピサで評判のパン屋。

ダンディーな紳士がワンオペで切り盛りする。

パニーニを作る姿が、
妙にかっこいい。

焼き立て。
シンプル。

でも、
やたら美味しい。

こういう朝食が、
イタリアは強い。

特別じゃないのに、
ちゃんと記憶に残る。

そして、
せっかくピサに来たんだから、
やっぱり見ておく。

ピサの斜塔。

世界で最も有名な、
傾いた建築。

傾斜角度は、
3.99度らしい。

なるほど。

だからなのか。

ワンオペパニーニ紳士も、
3.99度くらい傾きながら振り向いてくれた。

ピサって、
そういう街なのかもしれない。

完璧じゃない、角度があるから、
記憶に残る。

旅も、
きっと同じだ。

角度のない、

メリハリもない旅は物足りない。

ピサから一路、イギリス・ブリストルを目指す。

Pisa.
少し角度を感じる、傾いたくらいが、ちょうどいい。

上部へスクロール