街のど真ん中に温泉がある、バースという思想<イギリス・バース>/Bath

バースには、
街のど真ん中にスパがある。

Thermae Bath Spa。

古代のスパ施設、ローマンバスのすぐ近く、

路地を少し入ったところにあり、旅行者にとって好立地な場所にある。

“テルマエ”
“バス”
“スパ”

全部入りみたいな名前。

でも、
それがこの街らしい。

ここで使われているのは、
実際にこの土地から湧く温泉。

つまり、
本物の温泉スパ。

きっと長居しちゃうだろう、
その前に、軽く腹ごしらえをする。

バース最古の建物(1482年建築)で、
1680年創業の老舗パン屋で食すブランチ。

もう何百年も前からこの街はこのスタイルなのだろう。

スパで身体の回復を求める前に、受け入れる準備をする。

創業時からのスタイルは、

バースに移住してきたフランス人、

Sally Lunnが、
紀元前のローマに誕生した、窯焼きの技術を再現して焼いたオリジナルバンズ
に食材を挟んでいただくスタイル。

Sally Lunn’s bun(サリー・ランズ・バン)

これは、ハンバーガーの原型なのか、現にハンバーガーの起源は1900年というから、
その200年以上も前にここに誕生していたのかもしれない。

朝早めの列車でブリストルからバースにやってきて、
まだ静けさ漂う街を散策してからの朝食がどれほど気持ちいいものか。

花に溢れ、清潔な街並みは、
街全体が世界遺産であることを物語っている。

予約した時間に行くと、待ちわびた人が続々集まっていた。

完全予約制。
時間制。

かなりしっかり管理されているのは、それだけではなくて、スマホも入り口で預ける徹底ぶりです。

旅の途中、
歩き疲れた身体を整える。

その途中に、
スパが存在している。

それが、
とても尊い。

ヨーロッパでは、
古代ローマ時代から
ずっとそうしてきた。

浸かる。
休む。
会話する。
回復する。

都市と温泉が、
最初から繋がっていた。

考えてみると、
すごいことだ。

これだけ長い年月を掛けて、
思想も、
文化も、
エビデンスも積み重ねてきた産業。

他に、
どれくらいあるだろう。

医療ですら、
もっと後から体系化された。

温泉とスパは、
人類がずっと続けてきた
“回復の知恵”なんだと思う。

Bath.
都市にスパがあるだけで、人は少し優しくなれる。

上部へスクロール