ブリストルに続いて、
ロンドンでも足を止めた場所がある。
リーク・ストリート。
Leake Street。
一見すると、
ただの落書きだらけのトンネル。
でも、
ここは少し違う。
描くことが認められている。
ミューラルアートの聖地。
広告。
差別表現。
一部の禁止事項を除いて、
アーティストたちは自由に作品を残せる。
だから、
壁は完成しない。
昨日あった作品が消え、
今日また新しい作品が現れる。
街が呼吸するように、
風景が変化していく。
別名、
バンクシー・トンネル。
2008年、
バンクシーがここでシークレットイベントを開催したことから、その名が付いた。
世界中からアーティストが集まり、
作品を描き、
そして消えていく。
重要なのは、
作品そのものじゃない。
表現が許されていることだ。
日本では、
まだこの文化は難しい。
落書きとアート。
その境界線をどう引くのか。
議論は尽きない。
たしかに、
無秩序は街を壊す。
いわゆる「割れ窓理論」が示すように、
放置された行為は、
次の荒廃を呼び込むこともある。
でも、
すべてを禁止することだけが答えだろうか。
使われなくなった場所。
役目を終えた空間。
そこに新しい意味を与える方法もある。
開発して壊す。
それもひとつの選択。
けれど、
表現によって再生する方法もある。
リーク・ストリートは、
アートを見に行く場所ではなかった。
都市の再生を考える場所だった。
London.
街は、描かれることで生き返る。
