ロンドンでは、
パブを併設するところに泊まりたかった。
せっかくなら、
ロンドンらしい滞在をしたい。
運よく見つけたのは、
テムズ川南岸。
ウォータールー駅近くのAirbnb。
1階はパブ。
理想的だ。
周辺は穏やかで、
どこか肩の力が抜けている。
リーク・ストリートにも近い。
翌朝、川を対岸に渡る。
まず、目にするのは、ロンドン・ヴィクトリア駅(London Victoria station)。
向かう先は、
ロンドンを象徴する場所。
バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)。
目的はひとつ。
衛兵交代式。
11時開始。
少し前に着けば十分だろう。
そう思っていた。
甘かった。
すでに人、人、人。
交代式どころか、
行進を見るのもひと苦労。
皆、朝早くから場所を確保している。
これもまた、
ロンドンの風物詩なのだろう。
赤い制服。
黒い熊毛帽。
何十年、何百年と続いてきた伝統。
でも、
その日はとても暑かった。
見ているこちらですら暑い。
となると、
衛兵たちはどうだっただろう。
そういえば先日、
日本でも衛兵が行進中に倒れるニュースを見た。
伝統は尊い。
けれど、
時代もまた変わる。
残すことと、
守ることは、
必ずしも同じじゃない。
伝統を未来へ繋ぐためには、
変える勇気も必要なのかもしれない。
ロンドンの夏空の下で、
そんなことを考えていた。
London.
伝統は、続けるために変わっていく。
