パリから、オルレアンへ。
この街の名前は、
ひとりの少女と切り離せない。
ジャンヌ・ダルク。
1429年。
彼女は、
イングランド軍に包囲されていた
オルレアンを解放した。
ここは、
“オルレアンの乙女”が
英雄となった街。
フランスにとって、
栄光の地だ。
勝利のあと、
彼女が祈りを捧げた場所。
サント・クロワ大聖堂。
堂々とした外観とは対照的に、
内部は驚くほど静か。
差し込む光が、
時間をゆっくり動かしていく。
ステンドグラスには、
ジャンヌ・ダルクの物語。
歴史は、
文字だけじゃない。
光でも語り継がれている。
そして、
ジャンヌ・ダルク通りを歩く。
その先にある、
マルトロワ広場。
そこには、
勇ましい騎馬像が立つ。
動かないはずなのに、
今にも前へ進みそうに見える。
パリ。
ランス。
ボルドー。
フランス各地で、
彼女の像を見てきた。
それでも、
この街の姿は特別だった。
英雄は去っても、
都市は残る。
そして、
その意味だけが、
時代とともに更新され続ける。
その意味を読み取ることが、
現代を歩く、
私たちの役目なのかもしれない。
Orléans.
栄光は、過去ではなく、未来へ受け継がれていく。
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