ローマには、
何度も戻ってしまう店がある。
観光名所でも、
有名店ランキングでもない。
気づけば、
また扉を開けている。
バチカン近くの、
Calabascio。
レンガ造りの店内。
白ワイン。
魚介の香り。
この時点で、
もう安心している。
イタリアを歩いていると、
何度も思う。
“パスタにハズレがない”
もちろん、
有名店はたくさんある。
でも、
ローマはそれだけじゃない。
普通のリストランテで、
普通に美味い。
それが、この街の強さ。
ムール貝。
アサリ。
ワイン蒸し。
シンプルなのに、
異様に満足度が高い。
そして、パスタ。
平打ちの麺に、
魚介の旨味が絡む。
トマトの酸味。
オリーブオイル。
海の塩気。
全部が、
ちょうどいい。
イタリア料理って、
足し算じゃない。
引き算でもない。
“成立させる感覚”だと思う。
余計な演出をしなくても、
ちゃんと美味い。
だから、
何度でも食べられる。
食後にリモンチェッロ。
ゆっくり流れる時間。
そして、
また次のローマを歩きたくなる。
観光地を巡った記憶より、
こういう食事の記憶の方が、
あとになって残っていたりする。
結局、
ローマとは、
こういう夜の積み重ねなのかもしれない。
Roma.
また戻りたくなる味が、この街にはある。
