遅延すら旅になる、地中海フェリーという移動<イタリア・リヴォルノ>/Livorno

コルシカ島を離れる。

飛行機で入った島を、
今度は船で出る。

フランス・コルシカ島の港町バスティアから、
イタリア・トスカーナの港町リヴォルノへ。

4時間の地中海航路。

——のはずだった。

前日は欠航。
当日も、さらに2時間Delay。

でも、
不思議と嫌な気分じゃない。

大型客船を前にすると、
むしろ少し高揚する。

想像以上に、大きい。

そして驚く。

レストランが、
やたら充実している。

年間を通して、
この航路に人が流れていることが分かる。

フランスとイタリア。
島と本土。

地中海の移動そのものが、
文化になっている。

さらに、
お詫びの35€バウチャー。

船内で使えるらしい。

軽食程度かと思ったら、
全然違った。

シャルキュトリー。
詰め物パスタ。
オーソブッコ。
ワイン。

完全に、普通のリストランテ。

いや、
下手な街中よりいい。

選んだのは、
メッツェルーネ・アル・ペスト。

ジェノヴァに近い海。

そして、
かつてジェノヴァ支配下だったコルシカ。

その流れを思えば、
自然とペストになる。

ラビオリのような詰め物パスタ。

そこに絡む、
ジェノヴェーゼ。

船の上とは思えない完成度。

さらに、
サラダ。
ビール。
ワイン。

それでも余る。

最後はミネラルウォーターを2本もらって、
ちょうど使い切る。

旅って、
予定通りに進くことだけじゃない。

むしろ、
崩れた時の方が、記憶に残る。

欠航も、Delayも、
気づけば全部、
地中海の一部になっていた。

Mediterranean.
ハプニングすら、旅の味になる。

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