時間は、受け継がれていく。世界最大の骨董市「Marché aux Puces de Saint-Ouen」<フランス・パリ>/Paris

パリには、
時間を売っている場所がある。

サン・トゥアン蚤の市。

Marché aux Puces de Saint-Ouen

世界最大級。

そして、
世界で最も有名な蚤の市。

その名に、
きっと異論はない。

古家具、レコード、洋服。

カトラリー、グラス。

そして、ガラスのVase。

特に目を引いたのは、
食器だった。

パリの豊かな食文化。

多様な人々が集まる社交の場。

その文化とともに、
各地のカトラリーブランドもここへ集まってきたのだろう。

ガラスにも、ひとつの共通点があった。

透明でもない。
乳白色でもない。

その間にある、霞のような輝き。

Opalescent

ひとつの時代が、ガラスに宿っていた。

ここには、新品がない。

あるのは、時間だけ。

誰かが使い、誰かが手放し、また誰かの手へ渡る。

中古品ではない。

記憶の継承だ。

最近、
パリの廃線や駅舎の再生を歩いてきた。

どこにも共通していたのは、

壊さないこと。捨てないこと。
意味を変えること。

モノの再生と、都市の再生。

本質は、
きっと同じだ。

新しく作ることより、価値を見つけ直すこと。

だから、
パリは美しい。

新しいものが多いからじゃない。

時間を、
未来へ受け継ぐのがうまい街だから。

Paris.

時間は、
受け継がれていく。

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