4年ぶりに、
ナポリへ戻ってきた。
4年前。
コロナ明け直後。
パリ発の帰国便が欠航になり、
代替便は3日後のローマ発。
それなら、ナポリへ行こう。
そんな偶然から始まった街だった。
搭乗前72時間以内のPCR検査。
結果を待ちながら過ごしたあの2日間は、
今でも鮮明に覚えている。
そして、
また戻ってきた。
スパッカナポリ。
変わらない人の流れ。
変わらない熱気。
プルチネッラも、
今日も、
街を見守っている。
ナポリは、
強い。
きれいじゃない。
整ってもいない。
むしろ、雑多だ。
でも、
圧倒的な生命力がある。
海の街には、
独特の荒々しさがある。
マルセイユも。
シチリアも。
そして、ナポリも。
治安の話じゃない。
エネルギーの密度が違う。
人も。音も。匂いも。
全部が、生きている。
北イタリアの洗練とは、まったく違う。
ここには、イタリアの原型がある。
“Vedi Napoli, e poi muori.”
「ナポリを見てから死ね。」
何百年も語り継がれてきたこの言葉が、
少しだけ分かった気がした。
まだ、その途中。
だから、
もう一度ここへ来た。
しばらく、
ナポリに溶け込もう。
Napoli.
原点は、
いつも少し荒々しい。
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