マルゲリータ発祥のピッツェリアが教えてくれた。文化は、みんなのものになって強くなる。<イタリア・ナポリ>/Napoli

そして、
マルゲリータ。

ここは、迷わない。

Pizzeria Brandi

1780年創業。

マルゲリータ発祥の店として、
その歴史を今に伝える一軒。

1889年。

イタリア王妃、
マルゲリータに振る舞われた一枚。

トマト。モッツァレラ。バジル。
それだけ。

赤。白。緑。

イタリア国旗と同じ、三つの色。
このシンプルな一枚が、王妃を魅了した。

そして、「マルゲリータ」が誕生する。

でも、
面白いのはここからだ。

マルゲリータは、
王妃を喜ばせるだけの特別な一枚では終わらなかった。

王妃に捧げられたものが、街へ降りてきた。

そして、
誰もが食べるナポリの日常になった。

ここに、“名店価格”なんてない。

マリナーラも。マルゲリータも。
二度見するほど、安い。

そこが、とても重要なんだと思う。
どれだけ素晴らしいものでも、
一部の人だけのものなら、文化にはなりにくい。

誰もが食べる。
誰もが知っている。

そして、次の世代も食べる。
一部のものから、みんなのものへ。

その瞬間、
料理は文化になる。

王妃に捧げられた一枚が、

130年以上経った今、世界中の日常になっている。

ナポリピッツァは、

そうやって、強くなってきた。

Napoli.

文化は、
みんなのものになって強くなる。

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