土地の記憶は、香りになる。<イタリア・ポジターノ>/Positano

アマルフィ海岸を歩けば、

いたるところに、
レモンがある。

アマルフィ。
ポジターノ。
ソレント。

そして、
カプリやイスキアまで。

この一帯では、
1000年以上にわたってレモンが育てられてきた。

断崖に広がる、
レモン畑。

照りつける太陽。

海から吹く風。

この土地のすべてが、

大きく、
香り高いレモンを育てる。

そして、

その香りを閉じ込めたものが、

Limoncello.

リモンチェッロ。

作り方は、
驚くほどシンプル。

レモンの皮をアルコールに漬ける。

ゆっくりと、香りを移す。

そこへ、
砂糖と水を合わせる。

それだけ。

シンプルだからこそ、
レモンそのものが味になる。

土地が違えば、香りも変わる。

1825年創業、

La Valle dei Mulini。

アマルフィ海岸で出会った、
リモンチェッロ。

ヴィエトリ・スル・マーレの器の上で、
アマルフィの海を味わう。

そして、
〆にリモンチェッロ。

甘さの奥に、ほのかな苦味。

そのあと、
レモンの爽やかな香りが口いっぱいに広がる。

これが、アマルフィ時間。

海。
太陽。
風。
断崖のレモン畑。

そのすべてが、小さなグラスの中にある。

飲んでいるのは、
お酒というよりアマルフィ海岸そのものだ。

Positano.

土地の記憶は、
香りになる。

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