1979年、
世界遺産登録。
城壁に囲まれた旧市街。
ドゥブロヴニク。
いろんな意味で、
衝撃的な街だった。
旧市街をぐるりと囲む、
巨大な城壁。
外敵から街を守るために築かれ、
何世紀もの時間を越えて、
今も街を囲んでいる。
フランス・サン・マロにも似た、
城壁都市。
そして、門をくぐる。
ここで、
世界が切り替わる。
白く磨かれた石畳。
オレンジ色の屋根。
石造りの建物。
中世から続く街並みが、
驚くほど美しく残されている。
そして何より、
街が、
本当にきれい。
歴史ある街だからといって、
古びているわけじゃない。
古いものを残しながら、
今の暮らしが、
きちんと重なっている。
旧市街の中心を貫く、
メインストリート、
ストラドゥン。
そこから両側へ、
細い路地が、
整然と伸びていく。
一本、路地へ入る。
それだけで、
街の音が変わる。
人の流れが消え、
急に、静かな時間が始まる。
レストラン。
ビストロ。
バル。
カフェ。
小さな店が、
石造りの街に溶け込んでいる。
どこを歩いても、
景観が、
ほとんど崩れない。
街全体が、
ひとつのテーマパークのように
完成されて見える。
でも、
つくられた世界じゃない。
何百年も続いてきた街を、
今も使い続けている。
残す。
使う。
整える。
そして、次へ渡す。
そのすべてが成立しているから、
街そのものが、世界遺産になる。
Dubrovnik.
1979年からではなく、
何百年もかけて、
この街はつくられてきた。
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