山は、最後に姿を見せた。モンテ・ビアンコ<イタリア・クールマイヨール>/Courmayeur

クールマイヨール。
そして、ずっと見たかった山。

Monte Bianco.

これまで、

山の天候や、
山岳ルートのアクシデントに阻まれ、

何度も、
辿り着けなかった場所。

今回も、

行きは1時間半Delay。
帰りは3時間Delay。

やっぱり、
簡単にはいかない。

モンブランには、二つの名前がある。

Mont Blanc.
Monte Bianco.

どちらも、意味は、

「白い山」。

フランスでは、
モンブラン。

イタリアでは、
モンテビアンコ。

国は違っても、

山は、
ひとつだ。

ヨーロッパ、
アルプス最高峰。

標高約4,806m。

その圧倒的な山塊は、

美しいだけじゃない。

古くから、

フランスとイタリアを隔て、

そして、
結んできた場所でもある。

アルプスを越える。

その言葉から、

今回の旅で見た、
一枚の絵を思い出す。

ウィーンで観た、

『サン=ベルナール峠を越えるナポレオン』

馬上のナポレオンが、
アルプスを越え、イタリアへ向かう。

あの絵の向こう側にあった世界が、

今、目の前にある。

この山は、ずっと、
人間の挑戦を見続けてきたんだ。

越えようとする人。
登ろうとする人。

その先へ、行こうとする人。

そして自分も、
ようやく、ここまで来た。

でも、この日は曇天。

モンテビアンコは、
ずっと、雲の向こう。

まあ、ここまで来れただけでもいい。

帰りのバスも3時間Delayだし。
のんびり街を歩いていた。

すると、

雲が切れた。

一気に、青空が広がる。

そして、

さっきまで何も見えなかった空に、
くっきりと、白い稜線が現れた。

Monte Bianco

ようやく、姿を見せてくれた。

何度も阻まれ、
今回も簡単にはいかなかった。

だからこそ、

この瞬間は、
忘れないだろう。

挑戦を、

受け入れてくれた
確かな記しだ。

ところで、

日本で「モンブラン」といえば、
茶色い山型のケーキ。

白い山なのに、茶色い。

そんなことを考えてると、
なんだか甘いものが食べたくなってきた。

Courmayeur.

山は、

最後に姿を見せた。

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