“水の都”、ヴェネツィア<イタリア・ヴェネツィア>/Venezia

この旅、最後の地へ。

人生2回目の、“水の都”。

ヴェネツィア
Venezia

北イタリアを代表する、

Milano
Firenze
Venezia

どこも鉄道で繋がる、
イタリア観光の重要拠点。

でも、
ヴェネツィアだけは、
どの都市とも、まるで構造が違う。

車が、存在しない。

人は歩き、
船が人を運び、
荷物を運ぶ。

ここでは、

運河が道路であり、
橋が交差点。

船着場が、
駅になる。

つまり、ヴェネツィアは、

“運河がある街”

なんじゃない。

“道が水だった街”

なのだ。

ヴェネツィアは、

100を超える島々から成り、
150を超える運河と、
400以上の橋で結ばれている。

干潟の上に築かれた、
この街。

陸地を広げ、
道路をつくるより、

もともとそこにある水路を
使った方がいい。

だから、

運河は、
美しい景観をつくるために
生まれたわけじゃない。

人が、
この場所で生きるために
選んだ方法だった。

そして、
その都市構造が、
何百年経った今も、
普通に使われている。

ゴンドラだけじゃない。
水上バス。
水上タクシー。
物流船。
救急艇。

観光のために、
昔の姿を残しているんじゃない。

今も、
街がこの仕組みで動いている。

そこが、
ヴェネツィアのすごさだと思う。

英語では、

Veneziaではなく、“Venice”.

かつて、海洋貿易で栄えた
ヴェネツィア共和国には、

世界中から、人と、物と、
文化が集まった。

その名も、海を渡り、
世界へ広がっていった。

そして今では、
世界中に、「○○のヴェニス」
と呼ばれる街がある。

でも、

ヴェネツィアが
世界の基準になったのは、

単に、
運河が美しかったからじゃない。

水を邪魔者にせず、

水とともに暮らす方法を
都市そのものにしたから。

水を避けるのではなく、
水を利用する。

自然を変えるのではなく、

暮らしの方を、
自然に合わせていく。

Venezia.

“水の都”とは、
景色の名前じゃない。

ここで生きる、
知恵の名前なのだ。

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