アヴィニヨンってどんな街?
パリからTGVで3時間、マルセイユからTGVで30分、ここはプロヴァンスの歴史ある街、芸術の街、アヴィニョン(Avignon)。
ローマ帝国時代からヨーロッパの要所として栄え、今も尚、中世の面影を残す、プロヴァンス観光の要の地です。
アヴィニョン・フェスティバル(Festival d’Avignon)
街の中心地をぐるっと城壁に囲まれた旧市街は、まるで中世に迷い込んだような、趣あるおしゃれな街、アヴィニョン。
その城壁内の旧市街すべてが、夏の1ヶ月間、演劇一色に染まります。映画がカンヌなら演劇はアヴィニョンと並び称される、1947年から始まった夏の祭演、アヴィニョン演劇祭。通称「アヴィニョン・フェスティバル」(Festival d’Avignon)。
毎日約1,400公演
毎年7月の1ヶ月間、毎日約1,400公演が繰り広げられる、まさに世界最高峰の演劇祭で、演劇人としてここに立つことは人生で最高のステージであり、誇りともなります。
レストランやカフェのテラス、はたまた大通りでも、予告なく不意にパフォーマンスは始まります。これもすべて営業の一環、このグループのステージを見たい!となればチラシを受け取るかタウンページほどあるプログラムカタログを見て、観劇スケジュールを立てていきます。
2014年当時のプログラム冊子。今では、世界的に有名な演劇家も名を連ねていることも珍しくありません。
宣伝は自分たちで
路上では、至る所でパフォーマンスが繰り広げられ、また、自分たちの公演はすべて自分たちで宣伝、アピール。チラシ貼り・チラシ配りは毎日の必須ルーティンです。
全世界の演劇人が集結することもあり、街中が多国籍に溢れ、演者や関係者だけでなく観光客含めすべての人が国境を超えた交流を深められる演劇祭です。
アヴィニョン旧市街の食事処は連日満席で、臨時のテラス席も一日中、演者や観光客でいっぱいに。こういう場所もアピールの絶好の場になるんですよ。
シャトー主催のパーティー
夜な夜な行われる、シャトー主催のディナーパーティー。
RAKUGO
このアヴィニョン・フェスティバルに、友人であり、ビジネスパートナーでもあるシリル・コピーニ(ニース出身)とステファン・フェランデス(リヨン出身)が挑戦したのが2014年です。
劇場は、旧市街の中に数ヶ所ある大小さまざまな劇場から、アヴィニョン・フェスティバルの時だけ専用に使われる小屋や各種商業施設、中には民家を使わせてもらうケースもあったりと、とにかく街全体が舞台になるんです。
演者または関係者たちの1ヶ月の生活拠点はというと、城壁外の別荘地帯にある別荘をそれぞれが1ヶ月間借りて寝食共に生活します。
彼らの小屋は、キャパシティ30名ほどの小屋で、飲食店が多くあるエリアから少し外れにあったため、チラシ配りや宣伝活動にとても大変そうでしたが、それでも、連日の満員御礼でヨーロッパでの日本文化の人気を改めて実感しました。
日本から駆け付けた、三遊亭竜楽師匠、林家染太師匠の日本人落語家2名も加わって、1ヶ月間寝食を共にしたRAKUGOチームの住処は、絵に描いたようなプロヴァンスの豪華邸宅を借りての生活。
その駆け抜けた1ヶ月は、確かに爪痕を残し、今ではシリル、ステファン共に世界を駆け巡るアーティストになり、やはり、ここは演劇の最高峰ですね。夢がある。
