COLLABORATION / OVERSEAS
Festival d'Avignon
映画がカンヌなら演劇はアヴィニョンと並び称される、1947年から始まった夏の祭演、アヴィニョン演劇祭。
通称「アヴィニョン・フェスティバル」(Festival d'Avignon)。
毎年7月の1ヶ月間、毎日約1,400公演が繰り広げられる、まさに世界最高峰の演劇祭で、演劇人としてここに立つことは人生で最高のステージであり、誇りともなります。
Avignon
「都市そのものが劇場になり、世界の文化が“実演”で出会う場所。」
街の中心地をぐるっと城壁に囲まれ、まるで中世に迷い込んだような、趣あるおしゃれな街、アヴィニョン。その城壁内の旧市街すべてが、夏の1ヶ月間、演劇一色に染まります。
路上では、至る所でパフォーマンスが繰り広げられ、また、自分たちの公演はすべて自分たちで宣伝、アピール。チラシ貼り・チラシ配りは毎日の必須ルーティンです。
全世界の演劇人が集結することもあり、街中が多国籍に溢れ、演者や関係者だけでなく観光客含めすべての人が国境を超えた交流を深められる演劇祭です。





Festival d'Avignon
映画がカンヌ、アニメがアヌシーなら、ここは演劇の最高峰、アヴィニヨン。
レストランやカフェのテラス、はたまた大通りでも、予告なく不意にパフォーマンスは始まります。
これもすべて営業の一環、このグループのステージを見たい!となればチラシを受け取るかタウンページほどあるプログラムカタログを見て、観劇スケジュールを立てていきます。
2014年当時のプログラム冊子を改めて見てみると、今では世界的に有名な演劇家も名を連ねていることも珍しくありません。

Relax
城壁内すべてがステージ。南フランスのグルメを堪能しながら優雅なリラックスを肌で感じる。
アヴィニョン旧市街の食事処は連日満席で、臨時のテラス席も一日中、演者や観光客でいっぱいに。こういう場所もアピールの絶好の場になるんですよ。





Rakugo
落語が国境超えて笑いの渦を巻き起こす。
劇場は、旧市街の中に数ヶ所ある大小さまざまな劇場から、アヴィニョン・フェスティバルの時だけ専用に使われる小屋や各種商業施設、中には民家を使わせてもらうケースもあったりと、とにかく街全体が舞台になるんです。
演者または関係者たちの1ヶ月の生活拠点はというと、城壁外の別荘地帯にある別荘をそれぞれが1ヶ月間借りて寝食共に生活します。シリル・コピーニ、ステファン・フェランデスのフランス人落語家2名と、三遊亭竜楽、林家染太の日本人落語家2名のRAKUGOチームは、絵に描いたようなプロヴァンスの豪華邸宅を借りて生活していました。
彼らの劇場は、キャパシティ30名ほどの小屋で、飲食店が多くあるエリアから少し外れにあったため、チラシ配りや宣伝活動にとても大変そうでしたが、それでも、連日の満員御礼でヨーロッパでの日本文化の人気を改めて実感しました。


Okinawa
日本が誇るエンターテイナー「沖縄燦燦/OKINAWA SANSAN」。
2014年のアヴィニョン・フェスティバル、日本からは4組が参加していました。
その中の1つが、「沖縄燦燦」。
彼女たちは、前年も参加していて、そのときに現地紙「ラ・プロヴァンス」から高い評価を受けたということで、結構大きめの劇場が割り当てられたそうです。
100人を優に超えるお客様を前に堂々のパフォーマンス。スタンディングオベーションと鳴りやまない拍手喝采の中にいた沖縄燦燦メンバーの充足感は、アヴィニョン・フェスティバルのすべての演目を観たわけじゃないけど、日本人としての贔屓目なしでトップクラスと伝えたい。
演目である「島に生きる人々の命の歌」を踊り、舞い、上質の三線とバイオリンが奏でる音が、心地よくて、気持ちよくて、初めての感触でした。




沖縄燦燦のメンバーが所属する「踊ぃ飛琉 Udui HARU」は、沖縄県浦添市に稽古場を構え、琉球王朝時代から続く琉球古典舞踊を伝承するエンターテイナー集団。踊ぃ飛琉を率いる宮城先生の礼儀を重んじる指導方針と文化継承の情熱は、度々、沖縄発信のPRでキービジュアルになるほどのトップランナーです。琉球の、そして悠久の文化を受け継ぐ彼女たちにこれからも注目です。
Why it matters
1) 都市が“受け皿”として成熟している
- 街のスケールが“歩ける”=滞在型の集中が生まれる
- 日常(食・会話・散歩)がそのまま鑑賞体験に連結する
- 「観る」ではなく「そこに居る」体験が強い
- “一夜限りの”的な「イベント型」ではない、7月まるまる一ヶ月間が“ひと夏の”に押し上げる
2) 文化の“輪郭”が保たれたまま交差する
- 異文化が“薄まる”のではなく、互いの輪郭が際立つ
- 舞台芸術は翻訳される:言語の壁を越える
- 人の往来が、文化の往来になる
- もはや、訪れる者誰もが人生の演劇人になってしまう実感覚が味わえる
Scene & People
このページで強調したい軸
- アーティスト:表現そのものを持ち込む
- 観客:鑑賞者であり共同体の一員になる
- 都市:舞台装置であり回復装置
文化交流の本質は「イベント」ではなく、人と街が生む“濃度”にある。
Structure
交差を生む3要素
- 場所:街の中に複数の受け皿(広場・劇場・路地)
- 時間:一日に複数回、回復と興奮が往復する
- 導線:移動が負担ではなく“余韻”になる
テーマへ繋げる
- タラソテラピー:回復を“体験”から“技術”へ
- AsCAL®:移動負荷を下げ、文化体験の濃度を上げる
- Alliance / Projects:文化交流を構造化して実装へ
Takeaways for Japan
実装の方向性
- 都市×文化の回復設計:歩ける/座れる/滞在できる導線を増やす
- 交流の“濃度”を上げる:小さな拠点を増やし、出会いを起こす
- 旅の負担を下げる:荷物・移動・待ち時間のストレスを減らす(AsCAL®)
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