JOURNEY · FRANCE · HAUTS-DE-FRANCE · BOULOGNE-SUR-MER
海水浴は、ここから始まった。
Boulogne-sur-Mer · Côte d’Opale, France
01 · BOULOGNE-SUR-MER
フランス北部、
ドーバー海峡の海へ。
イギリス、ベルギーとの国境に近い オー=ド=フランス地域圏(Hauts-de-France)。
その中心都市Lilleから、 Calaisを経由して約1時間半の列車の旅。
辿り着いたのが、 Boulogne-sur-Mer。
街の向こうには海がある。
02 · CÔTE D’OPALE
「真珠」のような輝きを放つ海岸線。
眼前に広がるドーバー海峡。
その向こう側には、 イギリスがある。
この一帯に約120kmにわたって続くのが、 コート・ドパール(Côte d’Opale)。
乳白色、蛍光色、虹彩色。
光によって多彩な表情を見せ、 「真珠」のような輝きを放つ海岸線として 古くから知られてきた場所です。
Parisから。
そして海峡の向こうのイギリスから。
人々がこの海を目指してきた。
建築でも、モニュメントでもない。
海岸線そのものだった。
03 · FISHING PORT
リゾートであり、
漁港でもある。
Boulogne-sur-Merには、 フランス最大の漁港があります。
海辺のリゾートというだけではない。
海から魚が揚がり、 街にはシーフードレストランが軒を連ねる。
海を見る場所であると同時に、 海を食べる街でもある。
だから今も、 多くの人で賑わう海の街として その時間が続いています。
04 · SEA BATHING
そしてここは、
フランス最初の海水浴場。
Boulogne-sur-Merを見ていて面白いのは、 「海を見る」という行為より前に、 海が人の身体と結びついていたこと。
05 · SEA & HEALTH
海は、遊び場になる前から
身体を癒す場所だった。
健康や治療のために海水を利用する考え方は古く、 海洋療法、 Thalassotherapyへとつながっていきます。
一方、 余暇として海に入り、 海辺で時間を過ごす 「海水浴」という文化が広がるのは、 それよりずっと後のこと。
馬車の時代。
Parisの人々をはじめ、 ブルジョワジーが海辺へ向かい、 海で過ごすことそのものを楽しむ。
海は、 治療の場所から、余暇の場所へ。
そして海辺の街は、 人が滞在するリゾートへと変わっていった。
海辺に滞在する。
海を眺める。
海と人との関係が、
リゾートという街の形をつくっていく。
06 · LANDSCAPE
海は、風景にもなった。
海辺に人が集まり、 滞在するようになる。
著名な芸術家たちもこの地に居を構え、 この海を題材にした作品を残したといいます。
健康。
余暇。
食。
芸術。
それぞれ別々に見えるものが、 すべてこの海岸線から生まれている。
LOCATION
Boulogne-sur-Mer
Côte d’Opaleに面する、 フランス北部の海辺の街。
SEA & CITY
海水浴は、
ここから始まった。
Côte d’Opaleの海岸。
フランス最大の漁港。
海水浴。
そして、 海水を人の回復に使うという考え方。
Boulogne-sur-Merを歩くと、
海がひとつの街をつくってきたことが見えてくる。
海は、 ただ眺めるためにあるのではない。
人は海を使い、 海とともに過ごし、 海辺に文化をつくってきた。
海から、回復の文化を辿る。
Boulogne-sur-Merで見えてきたのは、 海辺の風景だけではない。 海と人の身体、滞在、街との関係をさらに辿る。
海辺の街は、なぜ
人を回復させる場所になったのか。
海水を使う。
海風を浴びる。
海辺を歩く。
そして、 その土地に滞在する。
Boulogne-sur-Merで見えてくるのは、 海水浴場の歴史だけではない。
海という自然資源が、
回復、余暇、食、文化、そして街を
どう結びつけてきたのか。
